ご自身の読解力に、自信はあるでしょうか。今、大人も子供も読解力が続落していると言われています。学生であれば、教科書に書いてあることを十分に理解できず、学習意欲が落ちてしまう原因にもなります。
大人の場合はどうでしょうか。読解力がないと、具体的にどんな場面で困るのか、特徴とともに見ていきましょう。読解力そのものの定義については、読解力は読書だけで身につくのか?でも詳しく解説しています。
特徴1:長い文章が読めない・書けない
もし長文アレルギーのような感覚があれば、まずは本を読むことをおすすめします。
最近はSNSの普及もあってか、短文に慣れきっているため、長文を読むのも書くのも苦手だという方が多くいます。ブログを書こうとしたけれど、結局何を書こうとしていたのかわからなくなってしまった、という声を聞くこともあります。SNSを活用しながら事業をしている経営者ほど、ライティングスキルが高い傾向があるとも感じています。
もちろん、長々と書けばいいわけではありません。要点をまとめたり、読み手を飽きさせないように工夫したりすることも必要です。本を読んで長文に慣れることで、読み慣れると要点をピックアップして読み進める力もついてきます。

特徴2:テキストでのやり取りがスムーズでない
メールやLINE、DMなどのテキストでのやり取りは、仕事でもプライベートでも当たり前に行っていますが、もしかしたら先方から「わかりにくい」と思われているかもしれません。
話し言葉と書き言葉は違いますし、頭に思い浮かんだことをそのまま文字にすると、相手を混乱させてしまいます。よく言われるのが「結論ファースト」です。結局何が言いたいのかを最初に伝えるという意識は、話し言葉でもテキストでも共通して大切です。
やや極端な例ですが、実際にあったLINEのやり取りを紹介します。

「来週の土曜か日曜、空いてる?」
という一文が届いたことがあります。これだけでは何が言いたいのかわかりません。
実はこれ、ランチのお誘いだったのですが、いくら仲の良い相手であっても、興味のない用件には行きたくないのが人の本音ですし、逆に用事があってもとても興味のある内容であれば、先約を調整してでも参加したい人もいるかもしれません。最初から「来週の土曜か日曜にランチに行かない?〇〇(エリア)とかどう?」と、聞きたいことを一気に伝えた方がスムーズです。
もう一つ、こんな例もあります。



「子供が体調を崩したため、迎えに行って、預けてから行きますので遅れます」
これは、まず「子供が体調を崩した」という情報がなくても成立します。読み手は「何が言いたいの?」と一旦考えを巡らせなければなりません。この場合は、何分遅れるかを明言するのが正解です。事情を伝えたくなる気持ちはわかりますが、相手が今知りたいのはどんな情報なのかを冷静に考えて、言葉を届けることが大切です。
報告と言い訳の違いについては、仕事のミス報告、言い訳にならない言い方とは?でも解説しています。
特徴3:最後まで読まず、早合点で反応してしまう
文章や話の途中で「あ、これはこういうことだな」と判断し、最後まで聞かず(読まず)に反応してしまうケースです。
例えば「明日、A社との打ち合わせだけど、もし雨が降ったら現地集合ではなくオンラインに切り替えるね」というメッセージに対し、「了解です、明日はオンラインなんですね」とだけ返してしまう。実際は「もし雨なら」という条件付きの話なのに、会話の最後の部分にだけ焦点が当たっているのです。早合点は、相手の話を正確に受け止める前に、自分の中の”予測変換”で処理してしまっている状態です。


読解力を鍛えたい人へ:実際にテストを受けてみた
話し方講座を開いていると、読解力の話題は必ずといっていいほど出てきます。自分自身の読解力がどれくらいか気になり、「リーディングスキルテスト」を受けてみたことがあります。
事前の対策学習はあえてしませんでした。特定の知識量を測るものではなく、今の自分の読解力をそのまま数値化することに意味があると考えたからです。受けてみた感想は、「とても難しい!」の一言でした。受講者に指導する立場として、ある程度の基準までは楽に到達できるだろうと思っていたのですが、決してそのようなことはありませんでした。結果としては平均以上のスコアは取れましたが、まだまだ伸ばせる余地があると感じています。
読解力は、得意な人であっても油断せず、常に磨き続けるべきスキルなのだと実感した経験でした。
まとめ:読解力を上げるためのコツ
- 本を読んで長文に慣れ、要点をピックアップできるようになる
- 文章を書くときは「結論ファースト」を心がけ、相手が今一番知りたいことを先に伝える
テキストコミュニケーション全般が苦手だと感じる方は、テキストコミュニケーションが苦手な人の特徴4つと克服のコツもあわせてご覧ください。組織全体で読解力・文脈理解力を底上げしたいとお考えの企業様は、ぜひシュプラノートの研修メニューをご覧ください。
